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イスラーム信仰の源泉であるクルアーンにまつわる、様々な徳を簡潔に説明します

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6-聖クルアーンの徳

 

  聖クルアーンの徳:

1-至高のアッラーはこう仰られました:-アッラーは最良の話(クルアーン)を下された。それは(その章句)が互いによく類似し繰り返される啓典である。それは主を畏れるものたちの皮膚を震え縮め上がらせ、それから彼らの皮膚と心をアッラーへの想念へと和らげ容易くさせる。これこそがアッラーのお導きである。かれはお望みの者をそれでもって導かれるが、かれの迷わされた者にはもはや何も導くものはないのだ。,(クルアーン39:23) 

2-至高のアッラーはこう仰られました:-実にこのクルアーンは最も正しい道へと導き、(それに沿って)善行に励む信仰者たちに多大な報奨の福音を伝えるのだ。,(クルアーン17:9)

● クルアーンを読み、それに則った行いをする者の徳:

アブー・ムーサー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:“クルアーンを読み、それに則って行う者はシトロンのようである。その風味は甘美で、香りも馥郁たるものである。またクルアーンは読まないがそれに沿って行う者は、ナツメヤシの実のようである。その風味は甘美だが、香りはない。そしてクルアーンを読む偽信者とはバジルのようである。その香りは甘美であるが、口当たりは苦い。またクルアーンを読まない偽信者はコロシントウリ[1]のようである。口当たりは苦く、あるいはひどく悪く、かつ匂いも醜悪である。” (アル=ブハーリーとムスリムの伝承[2]

クルアーンを学び、教える者の徳:

ウスマーン(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「あなた方の内最善の者は、クルアーンを学び、教える者である。」(アル=ブハーリーの伝承[3]

● クルアーンの読誦に熟達した者の徳:

アーイシャ(彼女にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“クルアーンの読誦に熟達した者は、この上なく従順で高貴な記録者たち(天使たちのこと)と共にある。一方クルアーンをやっとの思いで躓きながら読む者には、2つの報奨がある。”」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[4]

● 集まってクルアーンを読むことの徳:

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“‐ 中略‐・・・そして人々がモスクに集まってアッラーの書(クルアーンのこと)を読み、それを学び合えば、彼らの間には静寂が訪れ、慈悲に包まれ、またアッラーが天使たちのもとで彼らを褒め称えられないことはない。そして行いにおいて劣る者は、血統によってそれを償うことが出来ないのである。”」(ムスリムの伝承[5]

クルアーンと常に共にある者の徳:

アブー・ムーサー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「常にクルアーンと共にあれ。私の魂がその御手に委ねられているお方にかけて。それは縛り綱につながれたラクダよりも素早く逃げ去ってしまうものなのだから。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[6]

● クルアーンを読んだり聞いたりする時に泣くことの徳:

アブドッラー・ブン・マスウード(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「預言者(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は私にこう言いました:“(クルアーンを)読んでくれ。”私は言いました:“アッラーの使徒よ、あなたに啓示されたものをあなたの前で読むというのですか?”(預言者は)言いました:“ああ。読むのだ。”それで私は女人章を読みましたが、-それで(審判の日)われら(アッラーのこと)が全ての民に(アッラーの御言葉を彼らに伝えた)証人を連れて来たら、そしてあなたを彼ら(不信仰者たち)への証人として連れて来たら、(彼らは一体)どうするつもりだというのか?,(クルアーン4:41)という句に差し掛かった時、(預言者は)“そこまででよい。”と言いました。顔を上げて見てみれば、彼の両目からは涙が溢れ出ていました。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[7]

● クルアーンをサラー(礼拝)で読む者の徳:

 アブドッラー・ブン・ウマル(彼らにアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「(これら)2人の者以外に羨望すべき者たちはいない:アッラーがクルアーンを(その記憶と学識において)与えられた者で、それを昼夜通してサラー(礼拝)の中で読む者と、アッラーが財を与えられた者で、それを昼夜通して施す者である。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[8]

クルアーンを美しく朗誦することの徳:

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「アッラーは、預言者がクルアーンを美しく朗誦するのをお聞きになられるほど、何かをお聞きになられることはない。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[9]

アル=ファーティハ(開端)章の徳:

アブー・サイード・ブン・アル=ムアッラー(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「・・・私は言いました:“アッラーの使徒よ、あなたは「クルアーンの中で最も偉大な章をあなたに教えてやろうか?」と言われました。”(預言者は)言いました:“(それは)何度も繰り返し読まれる7節であり、私が授かり受けた偉大なクルアーンであるところの「万有の主アッラーにこそ全ての賞賛はあり」(つまりアル=ファーティハ章)である。”」(アル=ブハーリーの伝承[10]

アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の遺言:

タルハ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「私がアブドッラー・ブン・アビー・アウファーに“(預言者は)遺言をしましたか?”と尋ねると、(彼は)言いました:“いや。”私は言いました:“それではなぜ人々に遺言が課せられ、そうすることが命じられたのですか?彼(自身)はそうしなかったというのに。”すると(タルハは)言いました:“(預言者は)アッラーの書(クルアーン)でもって遺言されたのだ。”」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[11]

● クルアーン読誦の徳:

1-アブー・ウマーマ・アル=バーヒリー(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「私はアッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)がこう言うのを聞きました: “クルアーンを読むのだ。それは審判の日、クルアーンの徒のとりなしとなるであろう。光の2章、つまり雌牛章とイムラーン家章を読むのだ。それらは審判の日、その者を護るため、2つの雲、あるいは2つの影、あるいは翼を広げて羽ばたく鳥の2集団のようにしてやって来よう。雌牛章を読むのだ。それと共にあることは祝福であり、それを放棄することは後悔であり、魔術師はそれに太刀打ち出来ないのだから。”」(ムスリムの伝承[12]

2-アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“家族のもとに帰った時、子を孕んで大きく肥えた3頭の雌ラクダを見つけたら嬉しくはないか?”私たちは言いました:“はい。”すると(預言者は)言いました:“サラー(礼拝)の中で読むクルアーンの3節の方が、子を孕んで大きく肥えた雌ラクダよりも優れているのだ。”」(ムスリムの伝承[13]

3-アブドッラー・ブン・アムル(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました: “クルアーンに従事する者は(審判の日)、こう言われる:「(クルアーンを)読み、(それでもって)高き(位階)に到達し、現世でそうしていたようにゆっくりと朗誦するのだ。(この日)あなたの居場所は、あなたが最後に読んだ(クルアーンの)節(の数次第)で決まるのである。」”」(アッ=ティルミズィーとアブー・ダーウードの伝承[14]


[1] 訳者注:ウリ科スイカ属の植物。その果実はスイカそっくりですが、味は極めて苦いといわれます。

[2] サヒーフ・アル=ブハーリー(5059)、サヒーフ・ムスリム(797)。文章はアル=ブハーリーのもの。

[3] サヒーフ・アル=ブハーリー(5027)。

[4] サヒーフ・アル=ブハーリー(4937)、サヒーフ・ムスリム(798)。文章はムスリムのもの。

[5] サヒーフ・ムスリム(2699)。

[6] サヒーフ・アル=ブハーリー(5033)、サヒーフ・ムスリム(791)。文章はアル=ブハーリーのもの。

[7] サヒーフ・アル=ブハーリー(5050)、サヒーフ・ムスリム(800)。文章はアル=ブハーリーのもの。

[8] サヒーフ・アル=ブハーリー(5025)、サヒーフ・ムスリム(815)。文章はムスリムのもの。

[9] サヒーフ・アル=ブハーリー(5024)、サヒーフ・ムスリム(792)。文章はムスリムのもの。

[10] サヒーフ・アル=ブハーリー(5006)。

[11] サヒーフ・アル=ブハーリー(5022)、サヒーフ・ムスリム(1634)。文章はアル=ブハーリーのもの。

[12] サヒーフ・ムスリム(804)。

[13] サヒーフ・ムスリム(802)。

[14] 良好かつ真正な伝承。スナン・アッ=ティルミズィー(2914)、サヒーフ・スナン・アッ=ティルミズィー(2379)、スナン・アブー・ダーウード(1464)、サヒーフ・スナン・アブー・ダーウード(1300)文章はアブー・ダーウードのもの。

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