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ウドゥーを無効化するある種の物事について見ていきましょう。

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6ウドゥーを無効にする事柄

     ウドゥーを無効にする事柄には、6つあります:

     大小の排便や放屁、精液やそれに先んじて出る潤滑液、血液などがいずれかの排泄器官から排出されること。

     熟睡や失神、酩酊などにより理性を一時的に失うこと。

     性器に直接触れること。

     性交や月経・産後の出血など、グスル[1]を要する状態に陥ること。

     イスラームの棄教。

     ラクダの肉を食べること。

ジャービル・ブン・サムラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、ある男がアッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)にこう訊ねました:「“羊の肉を食べたらウドゥーすべきですか?”(預言者は)言いました:“そうしたいのなら、そうせよ。したくないのなら、することはない。”(すると男は)言いました:“ラクダの肉を食べたらウドゥーすべきですか?。”(預言者は)言いました:“ああ、ラクダの肉を食べたらウドゥーせよ。”」(ムスリムの伝承[2]

● 自分が清浄な状態にあるかどうか疑念を抱いた際、どうすべきか?

 自分が清浄な状態にあったことを確信しているものの、ウドゥーが無効となるようなことを犯したかどうかについて疑念を抱く者は、確信‐つまりここでは清浄な状態‐に則ります。そしてウドゥーが無効となる物事を犯したことを確信し、自分が清浄な状態にあることに関して疑念を抱く者もまた、確信‐つまりここでは清浄ではない状態‐に則り、タハーラを行います。

 アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“あなた方が腹部に何かを見出して苦しくなり、(排泄口から)何か出てしまったのではないかと疑念を抱いたとしても、音を聞いたり臭いを嗅いだりしたりするまでは(礼拝を中断して)モスクを出てはならない。”(ムスリムの伝承[3]

     以下に挙げるような場合には、ウドゥーすることが推奨されています:それによって何も出なかったとしても、女性に欲望をもって触れた時。幼児の陰部に触れた時。嘔吐した時。死体を運んだ時。体が清浄な状態ではなくなった時。例え清浄な状態であっても、各礼拝の前ごとに(清浄な状態でなければ言うまでもなく、サラーの前にウドゥーすることは義務です)。

     立った状態、あるいは座った状態、あるいは横たわった状態で軽く寝入ってしまうことは、ウドゥーを無効にしません。

     例え欲望を持っていたとしても、妻にキスすることはウドゥーを無効にはしません。但し性器から何か出てしまった場合は別です。

     その肉が食用となる生き物の糞尿、及び人間の精液は清浄です。また猫が口をつけた容器なども清浄であると見なされます。

     猛獣や猛禽類、家畜用のロバやラバなどは生きている間は清浄であり、その唾液も清浄です。但しその糞尿や血などは不浄であると見なされます。

     清浄な状態ではなくしてサラーしたり、クルアーンに触れたりすることは禁じられています。

     人間の体内から排出されるものには2種類あります:

     清浄なもの:涙、鼻水、唾液、汗、精液など。

     不浄なもの:糞尿、排尿後に出ることのある白く濁った液体、精液に先駆けて出る潤滑液。排泄器官から出た血液など。

     排泄器官から出た血液は、ウドゥーを無効にします。しかし鼻や歯、傷口など他の身体器官からの出血は多かれ少なかれ、ウドゥーを無効にはしません。ただそのような場合は清潔や衛生といった観点から、洗浄することが望ましいこととされます。またウドゥーをすればそれはよいことですが、しなくとも問題はありません。

 


[1] 訳者注:詳しくはこの章の「7.グスル」の項を参照のこと。

[2] サヒーフ・ムスリム(360)。

[3] サヒーフ・ムスリム(362)。

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