(1) アッラーから預言者(アッラーの祝福と平安あれ)が送られたのに、これらの多神教徒たちは、何について互いに尋ね合っているのか。
(2) 重大な知らせ(復活と審判)についてである。クルアーンが降ろされて、それに含まれているのである。
(3) それについて、かれらは意見を異にしている。それは魔法か、詩歌か、占いか、あるいは昔の物語かと。
(4) いや、かれらはその拒否の悪い結果を、いずれ知るだろう。
(5) いや、いや、それは強調されるだろう。
(6) われらは大地を、平坦にして、住みやすくしたのではないか。
(7) また山々を、大地の安定のための杭にしたではないか。
(8) われらはあなた方を両性に創り、
(9) 人びとよ、また休息のためにあなた方の睡眠を、
(10) あなた自身の恥部を隠すように、覆いのために暗い夜を、
(11) そして生計のために昼を設けたではないか。
(12) それからわれらは、あなた方の上に完璧な創造として、堅固な7層の天を設けて、
(13) 光り輝やき、熱い灯明の太陽を置き、
(14) われらは雲から豊かに雨を降らせ、
(15) それによって種々の穀物や植物を生えさせ、
(16) 互いに近くて木の枝が交差する、立派な園をもたらしたではないか。
(17) かれは言う、創造されたものの峻別の日は定められ、それ以降その変更はない。
(18) その日、二度目のラッパが吹かれると、あなた方は群をなして出て来る。
(19) 天は互いに割れ目があるが、それは開かれた数々の門のようで、
(20) 山々は動かされて、散らばった塵の屑のようになり、蜃気楼のようになる。
(21) 実に地獄は待ち伏せ場所で、
(22) 圧制者たちが帰らせられる所、
(23) かれらは何時までもその中に住む。
(24) そこでかれらには炎の暑さからは涼しさもなく、気持ちよい飲物もなく、
(25) 煮える湯と地獄の人びとの膿(うみ)しかない。
(26) かれらの不信仰と逸脱に対してのふさわしい報奨である。
(27) 本当にかれらは、来世の清算を恐れていなかった。復活を信じていなかったのだ。それが恐ろしいならば、アッラーを信仰したであろうし、善行を重ねたであろう。
(28) またかれらはわれらの使徒に与えた印を、全く嘘であるとした。
(29) われらはかれらのしたこと一切を、天の帳簿に記して、計算してやろう。
(30) 掟破りたちよ、だから味わえ、この永久の苦痛を。そればかりを増やしてやろう。
(31) 確かに主を意識し、命令に服し禁止を守る者には、楽園という要望してきたものを得る、勝利の場所がある。
(32) 庭園やブドウ園がたくさんあり、
(33) 同年令の女性たち、
(34) またなみなみと溢れる杯。
(35) そこでは無駄話や偽りは聞かない。
(36) これらはあなたの恵みと慈悲の主からの報奨であり、十分な贈り物。
(37) 諸天と地、そしてその間のすべてのものの主であり、現世と来世の慈悲深きお方、誰もかれに許可なくしては尋ねることはできない。
(38) 清魂(ジブリール)と天使たちが整列して立つ日。慈悲深きお方から許しを得られた者であり、また正しいことを言う者、つまりアッラーは唯一であることを語る者以外には、仲介はできないのである。
(39) それは確かにやって来る、真実の日である。だから誰でも懲罰からの救済を望む者は、主の喜ばれる善行に努める道を行く以外はないのである。
(40) 人びとよ、確かにわれらは、懲罰が近いとあなた方に警告した。その日、誰でも自分が以前にしたことを見るだろう。不信仰者は罰を逃れようとして、言う。ああ、われらは動物のように初めの土塊なら、よかったのに。そして審判の日にかれらは、土塊になれ、と言われるのである。