(1) アッラーは誓う。天地とその間のすべてを暗さで覆い隠す夜にかけて、
(2) 明るく見えるようになる昼にかけて、
(3) 雌雄を創造されたことにかけて。
(4) 人びとよ、あなた方の尽力は、実に多様で、楽園に入る理由となる善行と、地獄行きの理由となる悪行がある。
(5) 義務的な施し(ザカー)、資金負担や償いを行い、他方、アッラーの禁止事項を意識する者、
(6) またアッラーが約束された最善を真実と考える者には、
(7) 善行をして施しをするという、われらの道を進むのを容易にする。
(8) 他方アッラーを必要と考えずに、またその恵みをお願いせずに、必要な施しをしないようなけちは、
(9) アッラーの報奨を拒否する者であり、あるべき道のために施しても、
(10) われらはかれの悪行を容易にし、善行を難しくする。
(11) かれが死に、地獄行きとなる時には、けちってきた財産は何の役にも立たない。
(12) 確かにわれらの責任で、真実の道と虚偽の道を明らかにしなければならない。
(13) また確かに、来世も現世も、われらのもの。それは他の者のことではなく、われらに専属である。
(14) だからわれは燃え盛る火について、あなた方に警告した。
(15) 最も邪悪な者、つまり不信仰者しか、それで焼かれることはない。
(16) それは使徒(アッラーの祝福と平安を)のもたらすものを嘘であるとして、アッラーの命令実行を拒んだ者なのだ。
(17) だが最もアッラーを意識する者、アブー・バクルのような者はそれから逃れさせ。
(18) その人は、その財産を正しく施すことで、自らを清める。
(19) かれは誰に対する施しでも、見返りのためではなく、
(20) ただ至高の主の満悦を、請い願うだけである。
(21) やがてかれは、間違いなく満悦し、潤沢な報奨を与えるだろう。