(1) 天が裂けた時、¹
1 識別章25も参照(アル=クルトゥビー19:244参照)。
(2) また、星々が(散り散りに)墜落した時、
(3) また、海々が溢れ出(て、互いに混じり合っ)た時、
(4) また、墓がひっくり返され(て、その中にいる者が蘇らされ)た時、
(5) 人間は、自分が(生きている時に)早めたものと、遅らせたもの¹(の全て)を、知ることになる。
1 「早めたもの」と「遅らせたもの」については、復活章13の訳注を参照。
(6) (復活を否定する)人間よ、貴い*お方であるあなたの主*(への義務の遂行)において、何があなたを欺いたのか?¹
1 彼を「欺いたもの」の解釈には、「シャイターン*」「無知」といった諸説がある(前掲書19:245参照)。
(7) あなたをお創りになり、整えられ、(最良の形に)均整づけられたお方において?
(8) かれはあなたを、かれがお望みになったいかなる姿に、組み立てられたというのか?¹
1 「かれがお望みになったなら、あなたをいかなる姿にでも組み立てられた」という解釈もある(前掲書19:247参照)。
(9) 断じて(、欺かれてはなら)ない!いや、あなた方は応報(の日)を噓呼ばわりしているのだ。
(10) 本当にあなた方には、見守る者(天使*)たち¹がついているのに。
1 この天使*たちについては、雷鳴章11の訳注、カーフ章17-18とその訳注も参照。
(11) 高貴で、記録する(者たちが)。
(12) 彼らは、あなた方のすることを知っている。
(13) 本当に善行者¹たちは、必ずや安寧の中。
1 アッラー*への義務、人々への義務を果たしていた、敬虔な*者のこと(ムヤッサル587頁参照)。
(14) そして本当に、放逸な者¹たちは、必ずや火獄の中に。
1 これはアッラー*と人々への義務の遂行を、怠(おこた)っていた者(前掲書、同頁参照)。
(15) 彼らは報いの日*、そこ(地獄に)入って炙られる。
(16) そして彼らは、そこから不在でいられる者たちではない。
(17) 報いの日*が何かを、あなたに知らせるのは何か?
(18) 更に、報いの日*が何かを、あなたに知らせるのは何か?
(19) (報いの日*とは、)人が(他)人に対し、何一つ役立てない日¹。その日、事はアッラー*(だけ)に属するのだ。¹
1 復活の日*の「執り成し」については雌牛章48、マルヤム*章87、ター・ハー章109その訳注を参照。 2 復活の日*だけでなく、現在も全てアッラー*のものである。しかし、その日はだれ一人として、かれに反抗する者がいない(イブン・カスィール8:345参照)。家畜章73「かれにこそ王権は属する」の訳注も参照。